いろんな競技でケガはつきもの。
その中でもラグビーは、骨折、脱臼や靭帯損傷など様々なケガを発生するコンタクトスポーツです。
今回は、ラグビー中転倒した際に右鎖骨骨折した症例を紹介します。
転倒した際負傷し、疼痛緩和肢位で来院。
※疼痛緩和肢位とは…痛みを和らげるために、患部の方へ頭を傾け肘を抱える姿勢
※受傷後、3日目の写真
右肩前方に皮下出血が見られます。
骨折がある場合は、このように広範囲に皮下出血が出現する可能性があります。
当院にはエコー(超音波画像診断装置)があるため、
患部をチェックできます。
鎖骨骨折疑いで整復、固定。近隣の整形外科を紹介し、診断をうけたところ、
典型的な鎖骨骨折でした。
今回、骨折の部分を図で表すと、
赤い線の部分です。中外3分の1の部分です。
レントゲンで見ると、
当院にはクラビクルバンド(鎖骨固定装具)は常備しているため、
クラビクルバンドの上から、デゾー包帯法にて固定し患部を動かせないように処置しています。
デゾー包帯は、鎖骨骨折や上腕骨骨折などの際、安静保持のための包帯法です。
※この写真は小学生ですが、クラビクルバンドというのはこの写真のバンドです
※このように包帯固定しています。
なぜここまでがっちり固定するかというと、
①骨折部に変な外力が加わると、骨がくっつかない
②上肢の重みで簡単に骨がずれてしまう。そして変形してくっついてしまう。
もしくは、骨がくっつかず、手術になってしまう。
という状態を避けるためです。
定期的にエコーで患部の観察をしています。
整形外科と連携しながら、加療していきます。
骨折は、最初の処置と受傷後10日間は細心の経過観察が大切です!
固定をすると大変不自由ですが、このことにより骨折部がきれいに癒合します。
きちんと治すことが将来のためになります。
当院では、
骨折、脱臼、捻挫といった外傷の実績が豊富です!
エコー画像観察ができる!
整形外科と連携している!
様々な固定の準備をしている!
このことによって、様々な外傷も対応可能です!
最近では、手指の脱臼や骨折、中足骨の骨折や足関節捻挫といった
外傷の患者さんが多く来院されています。
何かあった際は、ぜひご相談ください( `ー´)ノ
急患の対応もしています。
お問合せ先はこちら
★今回の写真はご本人ならびに保護者に掲載の許可を得ています。