皆さん、脱臼はどんな状態かイメージできますか??
例えば、「スポーツ中に転倒したり、日常生活で転んで、とっさに手を衝いた際に肘を痛めてしまう」というケースは多々あります。
その時に、肘が変形していたり、肘の曲げ伸ばしができない場合は『脱臼』をしている可能性があります。
そもそも、脱臼とはどのような状態なのか説明していきます!
【脱臼とは!?】
脱臼とは、関節を構成してある関節端(骨の先の方)が正常にある位置(解剖学的状態)から完全or不完全に転位して、
関節面がズレてしまうことです。
ex:足指
引用:プロメテウス解剖アトラス
①完全に骨と骨の関節面が離れた状態 ②少し関節面が接している状態
【発生頻度】
外傷(ケガ)を受ける機会の多い青壮年の男性、特にスポーツ選手や肉体労働者に多いとされており、あご関節の脱臼を除き、
男性に多とされています。
また、肘関節の脱臼は、全脱臼の中で1番発生率の高い肩関節(※下記リンク添付)に次いで、2番目に多いとされています😳
その為、誰でも遭遇する可能性があります・・・。
【受傷後の経過】
受傷後、間もない脱臼を新鮮脱臼というが、ズレてしまった関節を正しい位置に戻す「整復」をせずに放置され、数週間経過したものを
陳旧性(ちんきゅうせい)脱臼といいます。
陳旧性になってしまうと、ほとんどの場合、徒手整復(非観血療法:手術せずになおす)ができない為、手術の適応となってしまうのです。
皆さんも、発見するのが遅くなり、後々脱臼した肘や肩など関節の動きに制限が出たり、変形したままになったりなどの後遺症が残ってしまうのは嫌ですよね?(>_<)
そうならない為にも、はしぐち整骨院では、
問診・視診・触診・理学所見をキチンと確認した上で、エコー画像観察にて骨折がないか?どのような脱臼なのか?
通常、目だけでは見ることのできない、身体の中を映像として見える化することで、より明確に骨折や脱臼である可能性を絞っていくことができます。
↑エコー画像観察 肘関節後方脱臼 整復前→尺骨(肘頭)が後方に脱臼したことにより上腕三頭筋がゴムが引き伸ばされたように張ってしまっているのが見てとれます。
※上図は、肘関節をタテに切って真横から見ている状態(矢状面)
エコー画像観察にて、脱臼が疑われる場合には、直ちに骨の位置を正常な状態へ戻す整復を行い、整形外科などでも行っているエビデンスの高い固定法で関節を安静に保ちます。
※脱臼の整復は、自分や知識のない方が無理に整復すると、周りの組織まで傷つけてしまうリスクがある為、行わないようにしましょう!!
※関節内や周辺組織の損傷を少なくするための整復法があるので、そこは私たちプロにお任せ下さい!!
エコーは、本当に外傷(ケガ)を診るうえで必要不可欠であると感じます。
しかし、エコー観察装置を導入していない整骨院がほとんどなのが現状・・・。
ベクトルが患者さんに向いていないところが多いです(^^;
当院は、整骨院の本来の姿である、外傷(ケガ)の処置も得意としており、実績も豊富です!!
そのため、エコー観察装置を筆頭に各種検査機器や固定材、松葉杖などを完備しています。
当然、各専門医とも、キチンと連携していますので、ケガをしてしまった際には、安心してご相談下さい。
フリーダイヤル:0120-983-395
【point】
★整骨院で判別(疑い)はできますが、最終的な「診断」は医師のみができます。
★骨折、脱臼の初回処置(応急処置:ケガして直ぐの処置、整復)は、可能ですが、2回目以降(後療)の施術・過去に医師に骨折・脱臼と診断されたものに関しては、法律上、医師の同意(ex:後療を〇〇整骨院でしていいですよ)がなければ施術できませんのでご留意ください。
※同意を得る方法は、書面でも口頭でも良いとされております。
次回のブログは、肘関節後方脱臼の症例を紹介します!!