今回は、1/25日に長崎大学医学部 記念講堂良順会館で開催された
篠原晶子先生(重工記念長崎病院 理学療法士)による、
『腰椎術後の理学療法』という貴重な研修会に参加したということもあり
『腰椎椎間板ヘルニア』について書こうと思います。
まず、よくヘルニアという言葉を耳にすると思いますが
実際どんな状態の事か分からない方もいると思います。
そもそもヘルニアとは体内の臓器などが
本来あるべきところから「脱出・突出」することを言います。
どこで脱出・突出するかによって頭に付く名前が変わり
例えば頸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、鼠径ヘルニアなどです。
○病態
※↑骨を輪切りにして上から見ている図です。
椎間板は、線維輪と髄核で構成されており、骨と骨をつなぎ、クッションの役目をしています。
ヘルニアは、その椎間板の髄核(写真上、中央の白い部分)という部分が
姿勢不良や急激な力により椎間板の外へ飛び出します。
この飛び出した髄核が神経を圧迫してシビレや痛みの症状を引き起こします。
○症状
腰椎椎間板ヘルニアでは腰や殿部(お尻)が痛み、下肢にシビレや痛みが
放散したり、足にうまく力が入りにくくなります、、。
更に、痛みを緩和させるため、背中が横に曲がりったり(疼痛性側弯)、
動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
○検査
SLRテスト・ラセーグテスト・FNSテストや下肢の感覚が鈍いかどうか、
MMTにて足の力が弱くなってないかなどで推測します。
整形外科・クリニック・病院等では、X線・MRIなどを用いて検査します。
○治療・予防
今回篠原先生のお話しを伺って驚いたのが、
当院で普段から行っている治療(物理療法(超音波(振動で体内の深部に熱を加える)、低周波…etc)や
運動療法)は、なんと、脊椎専門の病院である重工記念病院でも行われている内容とおなじということでした!(^^)!
更に、ヘルニアの手術をしたからといって、必ずしも症状が即座に良くなると言う訳でもないのが
事実だそうです(/_;)
痛みや痺れが出ていたいた期間が長ければ長いほど治るのには時間を要します、、
そうならない為に、予防策としては体幹筋の強化などがあります。
体幹が安定すると姿勢も改善されるので椎間板ヘルニアになりにくくなります
当院では体幹のトレーニングや体操指導を行っております。
もし、腰の痛みで困っていて
治療内容や、どのような運動療法を行っているのか気になられた方は、
お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-983-395
※椎間板ヘルニアと医師から診断をうけられた方は
整骨院で健康保険の適用ができないのでお気をつけて下さい。自由診療は可能です。
理由:椎間板ヘルニアはケガではなく、疾病に分類されるため適応となりません。
ただし、外傷性(外的要因による組織の損傷)のヘルニアはこの限りではありません!