ここ2カ月で、2例の小学生、9歳、男子の肘周りの骨折対応がありました
今日は、5月に来院があった『右上腕骨外顆骨折』を少し記載します。
A君は、ミニバスケットボールをしていて誤って、右手を衝いて、右肘が伸びた状態で転倒・・
自宅で経過をみるも、肘の曲げ伸ばしが、キチンとできないため当院に来所されました。
来院当初の外観は、こんな感じです・・
↑この時点では、脱臼 or 骨折を疑っていますが、専門的な見方があり、脱臼は結構否定的です。
また、当院にはエコー観察装置あるので、エコーも使って患部を確認します。
そうすると、上腕骨遠位部を後方から観察すると、なんと・・「fat pad sign」を確認できました・・
このfat pad signは、骨折に伴い描出されるため『骨折を強く疑う』ようになります・・。
X-Pでも確認できますが、fat padはエコーで容易に観察できるのです
患部の色々な観察をして、転位と言う骨のズレは比較的少ない骨折であると考えられましたので、
応急的に整復して、固定をして小児整形も診れる専門医に橋渡しをしました
文献によると、肘周りの骨折(リンク付き)では、上腕骨顆上骨折が6割(リンク付き)で最も多く、
その次に上腕骨外顆骨折と言われています。
今回は、その両方を疑うものでしたので、速やかに専門医に対診を依頼しています。
対診医師よりのお返事にて、結果は『上腕骨外顆骨折』でした
この方は、遠方よりの来所にて経過を追えないため「転医」となります。
こんな感じで、当院には、日々、多くのケガでの来院もあります。
それは専門医との連携、理学療法士との連携が取れているのも一因です。
ケガをして、どこに行けば良いか、迷われると思いますが、『ケガは、まずはしぐちへ!』
特に、この肘周りの骨折は、後遺症も発生しやすく専門医での経過観察は必須ですよ!!
スポーツをするのに良き季節になってきました。中総体・高総体もあと2カ月弱ですね! 急なケガでの来院が増えてきました(T_T) ので、「ケガをしたらまずははしぐち!」にご相談ください。
色々なケガ、痛みに対応できるように
★整骨院で判別(骨折・脱臼疑い)はできますが、最終的な「診断」は医師のみができます。
★骨折、脱臼の初回処置(応急処置:ケガして直ぐの処置)は、可能なのですが、
2回目以降の施術・過去に医師に骨折・脱臼と診断されたものに関しては、法律上、
医師の同意(後療を〇〇整骨院でしていいですよ)がなければ施術できませんのでご留意ください。
※同意を得る方法は、書面でも口頭でも良いとされております。
★注意:写真・図・本ブログの転載・流用厳禁!!
★写真はご本人・保護者に掲載の許可を得ています。