皆さんこんにちは
今回紹介させていただくのは、「肩の脱臼」についてです。
肩を脱臼したことがある!という人はあまり多くはないと思いますが、
※ちなみに、院長橋口は、左肩は2~30回、右肩は4回ほど脱臼したそうです(涙)
なので、肩関節脱臼整復とリハビリは得意と言ってました(^^;
テレビなどでスポーツ選手が、転倒や接触後に、肩を押さえて、
腕が力なくダラーンとしている場面は見たことがある人もいるのではないでしょうか?
服を脱いでもらうと、下記のように肩峰という部位が突出して見えます。
後ろから見ると、こんな感じ肩の部分が突出してみえます。
明らかに、肩の部分が角ばった感じになるのが、『肩関節前方脱臼』です。
整復をして、このように左右差の無い状態に回復します。
以前、当院を受診して下さった患者さんの中で印象に残った症例は、
頭の後ろで手を組んで寝ていたら肩を脱臼したというものでした。
この方はもともと何度も脱臼を繰り返されている方です。
脱臼は一度するとくせになるとよく言いますが、
自分たちにとったら日常生活で普通にしているような行動で
こんなにも簡単に肩が外れてしまうんだと改めて実感できた症例でした。
では、なぜ、肩関節脱臼は反復しやすいかといいますと、
バンカート損傷(関節唇損傷)を合併することによって、外転外旋位の固定力が低下する。
関節唇とは上腕骨の受け皿です。下の図のように、脱臼と同時に関節唇を損傷することによって、
肩関節の固定力が無くなってしまいます。
また、下関節上腕靭帯が弛緩することによってさらに固定力が低下します。
また、関節関節包を損傷し穴が空くことにより、陽圧となり吸引力が低下します。
このように、様々なことから反復性脱臼になりやすいです。
肩はこのように「ローテーター・カフ」と言って、4つの筋によって支えられています。
脱臼を繰り返しにくくするためには、
保存療法の場合はその4つの筋をトレーニングで強化します。
それ以外にも、さまざまなリハビリがありますが、詳しくは当院にて!
で、残念ながら、肩の不安定性が治らない方には、肩専門医を紹介しています。
当院では、脱臼に対する運動療法や足関節捻挫のリハビリなど、
さまざまな分野に適した体操指導を行っています。
興味がある方はぜひ、一度当院へ足を運んでみてください。
スタッフ一同でお待ちしております