突然、足の親指のつけ根から足首周辺に激痛がでてきて、
1~2時間もすると足の甲~足首にかけてぱんぱんに腫れてきます。
こんな経験をする人が急増しています。
その症状は痛風(つうふう)かもしれません。
痛風(つうふう)は西洋では古くから知られた病気ですが、日本では明治以前までなかったといわれています。
主な原因として食生活が欧米化した結果、動物性タンパク質や動物性脂質を取りすぎるようになったことが指摘されています。
90%が男性です。年齢は40~50歳代に多くみられます。
「食べ過ぎ」「ストレスが多い」「お酒を多く飲む」といった生活習慣の乱れや
「激しい運動をする」といったことが大きく影響しているといわれています。
痛風は、体内の新陳代謝によってできる尿酸の量によって起こります。
尿酸の体内量はほぼ一定に保たれており、一日に作り出された尿酸量とほぼ同量が毎日排泄されています。
ところが、何らかの原因で体内の尿酸量が増えてしまうと高尿酸血症になります。
高尿酸血症になると、血液中に溶けきれない尿酸が結晶となって関節に沈着し、痛風発作を起こします。
激痛のもとになる尿酸は、プリン体といわれる物質が原料です。
痛風を予防するためには???
・プリン体の多い食べ物を取りすぎないこと
魚介類や肉類は特にプリン体が多い食べ物です。
・お酒を飲みすぎないこと
アルコール自体が尿酸を作り出し、尿酸の排出を抑えてしまうため、飲み過ぎには注意です。
・急に激しい運動などを避ける
急に激しい運動をするとプリン体を生み出してしまいます。
・食べ過ぎないこと
肥満も痛風の原因の一つです。
食べ過ぎにも注意しましょう。
生活習慣を見直すことが予防につながります。
たくさんの尿で尿酸を排泄するため,水やお茶を1日2リットル以上飲むことで尿酸値を下げることが出来ます。
砂糖を多く含む清涼飲料水は逆に尿酸値を上げてしまうので飲み過ぎに注意しましょう。
痛風の疑いなどがあった場合も、当院から医療機関を紹介することも可能です。
何かお困りの際は当院へお問い合わせください。