自粛期間中に十分に運動を行えず、筋力・心肺機能が低下している状態で、
いきなり、いつもの強度で運動を再開した事によるケガが後を絶ちません・・・。
今回ご紹介する患者さんもその一人です(>_<)
A君は、高校2年生のバスケ部で、週末バスケの試合が行われており、
ボールを取ろうと追いかけていた際に、相手選手の足の上に乗って左足を強く捻り負傷されています。
このような肢位で捻ったそうです。(足関節底屈・内反)
これが受診時の足の状態です。
正面(矢印左足がケガした方)
外側
左足の前足部(足の指の付け根)と外果下方(外くるぶしの下)に内出血(皮下出血斑)と
腫脹が著明に出ていますね(^^;
もちろん、問診・視診・触診・徒手検査等の柔道整復診察をしっかり行い、エコー検査にて患部の状態が
どのようになっているのかチェックしました。
左リスフラン関節
左(患側)前距腓靭帯 右(健側)
リスフラン関節、ショパール関節(二分靭帯=Y靭帯)、外側靭帯(前距腓靭帯)に
炎症所見(オレンジ色の所)が見られました。
※リスフラン関節、リスフラン関節とはこの赤線の関節です。
足関節の捻挫後は、ケガをする前の100%に近い状態に戻すために、足関節の整復(足が治りやすい、ストレスがかかりにくい位置に戻す)
を行い、そのいい状態のまま固定をします。
基本固定は、足関節(距骨)の整復を行った後にキャスト材というギプスを使い固定を行います。
※症状や生活環境に応じて固定は変更できます
実は、このような整復や固定を行うことができる整骨院は長崎県でも数少ないです。
↑今回施したギプス固定
当院では、
・ケガの具合の説明
・ケガの処置の選択肢を説明
・ケガの今後の予後の説明
を患者さんにキチンとしてから、患者さんの同意の上、処置をしています。
その為、患者さんも安心して加療することができ、リハビリ・運動療法(体操:コレクティブエクササイズ)など
「頑張って続けよう!!」とやる気も出てきます( `ー´)ノ
そうなると、ケガの治りも早くなり、早期復帰が可能となります。
また、足関節捻挫をすると、実は骨折していた、、なんてことが多々あります。
特に、成長期では骨の端(骨端線部)が柔らかくなっている為、靭帯に骨が引っ張られて折れることがあります。
なので、たかが捻挫と軽視せず、注意して経過観察を追わなければなりません。
※骨端線という溝から成長軟骨という非常に柔らかい骨の成分が出され、それが成長とともに硬くなり
骨化していくところ
また、足関節捻挫をすると、足首だけでなく、その他にも足の裏、アキレス腱、踵などが
痛くなったりする人も多くいますが、それも足の正しい使い方ができていなくて起こることがほとんどです・・・。
まずは足関節の評価を行い
手技にて足関節、足部を正しい位置に戻します(距骨の整復)。
足関節を正しい位置に戻したら、、、もちろんリハビリ、トレーニングです。
『整えてから鍛える!!』
ことが、カラダの治療やトレーニングに置いては、とても重要です!
なので、当院では、やみくもにリハビリをするのではなく、
評価 → 整復 or 正しいアライメントに調整 → コレクティブエクササイズ → 本格的なリハビリ
と、順序だてて施術しています!!
また足関節や足部を正しい状態で使うためにインソールを使うことも重要です。
当院ではその人に合わせたインソールを作成することも可能です。
→インソール
捻挫でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-983-395