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ハムストリングスの肉離れ

急な方向転換やスタートダッシュなどで太ももの裏に鋭い痛みが感じた人はいませんか??

他にも「ブチッといった」「ピリッときた」「筋肉が動いた」など感じたことはありませんか??

 

それはもしかしたらハムストリングスの肉離れかもしれません。

 

ハムストリングスとは太ももの裏の筋肉になります。

大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋を総称してハムストリングスといいます。

肉離れを起こす際は、半腱様筋より半膜様筋の方が多いようです。

 

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発生機序

ハムストリングスが収縮しようとしている状態でいきなり伸ばされたときに発生しやすいと言われています。

(急な方向転換やスタートダッシュなど)

 

受傷時、鋭い、力が抜けるような太ももの裏の痛み、場合によっては音が聞こえるような突然の衝撃を感じることが多い。

 

その他の要因として

①筋疲労

 

②不適切なウォーミングアップ

 

③筋の柔軟性の低下

 

④左右のハムストリングスの筋力のアンバランス

 

⑤ハムストリングスと大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の筋力のアンバランス

 

⑥活動前の不十分なウォームアップ、ストレッチング

 

⑦不良な走り方

 

などが考えられます。

 

 

症状

損傷部位の圧痛、腫脹、皮下出血斑、筋の硬結や陥凹などが重症度に応じてみられます。

 

うつぶせで膝を伸ばすこと試します。重傷であれば膝を完全に伸ばすことができません。

 

膝を完全に伸ばすことができて0°として

約0°~20°まで伸ばすことが可能であれば軽度の損傷

約21°~45°までしか伸ばせない場合は中程度の損傷

それ以外は重度の損傷となります、

 

 

完全に伸ばすことができたら、あおむけにして膝伸展のまま下肢を挙上し、どこまで上げれるか、その角度を調べます。

挙上角度は大きい程、スポーツへの早期復帰も可能です。

 

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肉離れの重症度は通常、軽症、中等症、重症に分けられます。

・Ⅰ度(軽度):筋繊維or血管損傷

・Ⅱ度(中等度):筋肉の部分断裂、腱膜の損傷

・Ⅲ度(重度):筋肉の完全断裂、裂離損傷(付着部断裂)

 

 

治療法

受傷直後は重症度に関係なくRICE処置を行います。

・Rest(安静)

・Ice(冷却)

・Compression(圧迫)

・Elevation(挙上)

 

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①柔軟性の獲得

②筋力回復

③全身持久力訓練

④競技動作の確認

このような項目で治療を進めていきます。

 

ストレッチも有効な治療法です。

しかしストレッチをする前に痛みを感じたりした場合はまだ行うべきではありません。

 

軽度では約1〜2週でスポーツ復帰が可能となります。

中等度では、腱膜の修復に時間を要するため、スポーツ復帰には約1〜3ヶ月かかります。

重度では手術療法を考慮する必要があり、スポーツ復帰には約4ヶ月かかります。

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