整骨院実績

発育期の腰の痛み:腰椎分離症

ただ「腰が痛い、、」と言っても原因は1つだけではなく様々あります。

皆さんも、一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、

今回は、腰椎分離症(ようついぶんりしょう)について書いていきます。

 

【腰椎分離症ってなに??】

腰椎(腰の骨)をはじめとする背骨の構造は、主に身体を支える前方の部分(①椎体)と脊髄神経を取り囲む後方の部分(②椎弓)で成り立っています。

この背骨の前方と後方が分離してしまう為、分離症と呼ばれております。

(横から見ている図)

(上から見ている図)

腰を反らしたり・捻る(回旋)ことが何度も繰り返される事によって発生すると考えられています。

なので、患者さんは「腰を反らすと痛い・捻ると痛い」と問診の際に言われる方が多いです。

※骨折部周辺の出血・炎症などがひどいと腰を前に曲げる・どの方向を向いても痛いという事もあります。

【分離症ってどの時期が発症しやすいの??】

初診時に腰椎分離症と診断された発育期腰痛患者の年代は、

1割が小学生、6割が中学生、3割が高校生という調査結果がありました¹⁾

基本的には発育期に発生する疾患ですが、まれに成人でも発生することがあります。

・参考文献
Nitta A,et al:Prevalence of symptomatic lumbar spondyloysis in pediatric patients consulting
an orthopedic clinic for primary care. 39:e434-e437,2016

 

【分離症の症状は??】

分離症は、(疲労骨折としての)発生段階から完全に折れてしまった状態まで、その病期によって様々な症状を出します。

主に腰痛ですが、時に下肢(脚)の張りや痛みなども感じます。

他にも、臀部痛(お尻の痛み)、大腿外側の鈍い痛み(重苦しい、だるい)などもあることがあります。

発生段階(折れはじめ)における主訴として多いのが、スポーツ中あるいはスポーツ後の腰痛です。

初発時の腰痛は軽微(弱い)であることもも多く、安静で軽快し、スポーツ以外での日常生活なは支障がないことも多いため、

医療機関・施術機関を受診しないことも多いそうです、、、。

腰痛が繰り返し生じるようになってから初めて受診する為、これが分離症の早期発見を遅らせる原因となっております。

※分離症の病期分類は大きく3つに分けることができます。

①初期・・・骨癒合(骨が元の状態に戻る・くっつく)が大いに期待できる。
②進行期・・・骨癒合期待できる。
③終末期・・・骨癒合は期待できない

なんと、終末期に初めて発見されると、硬性装具の着用による保存療法(人体を傷付けず、つまり出血させずに治療する方法)での骨癒合は望めなくなるのです。

その為、早期に発見することが非常に重要なんです。

 

当院では、問診・柔道整復診察を丁寧に行い、異常な所見はないかを見極め、

診察や経過を追っていく中で分離症を疑うと、直ちに専門医をご紹介いたします。

そこでレントゲン・CT・MRI検査等をしてもらい、分離症の有無を診断してもらいます。

分離症は骨折である為、医師から後療依頼(同意)をいただいてから、当院にて加療を再び開始いたします。

※骨折、脱臼の初回処置は、すぐに可能なのですが、
2回目以降の施術に関しては、医師の同意が必要ですのでご留意ください。
当院では、専門整形外科と連携取れていますのでご紹介できます。

治療は「オステオトロン」という治療器を使用します。

低出力超音波による刺激で、骨折部位の骨の癒合を促し回復を早めます。

メーカー公表では約30%治療期間短縮され、
治りづらい骨折の治療に効果があります。
温熱効果が無いため急性期での組織修復に適しています。
靭帯損傷などの疼痛緩和にも効果的な治療器です。

※通常骨折した部位に超音波を照射すると、痛みを伴いますが、

このオステオトロンは音波痛が発生しない為、骨折部に痛みを伴うこともありませんのでご安心ください。

また、再発防止の為、体幹の安定性(体幹トレーニング)、腰部に隣接する胸郭・股関節の柔軟性の獲得(ストレッチング)を重点的に行います。

これらのリハビリを行わなければ、腰部が代償的に反ったり・捻ったりが起きてしまい、また分離症を再発してしまうリスクがあります(>_<)

はしぐち整骨院は、治療計画をきちんと立て、医師と経過を追いながら治療を行っていきます。

腰の痛み、はもちろん身体の痛みでお困りの方はご相談下さい!!

フリーダイヤル:0120-983-395

 

出典:監修 西良浩一 分離症のミカタ,2019

 

 

 

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