最近、膝裏の痛みでお困りではありませんか??
当院に、膝の痛みで来院された患者さんが「膝の裏が痛いんです・・・。」と訴えられることが多々あります。
日常生活において、膝裏が痛かったり、曲げ伸ばしがしにくかったらとても辛いですよね。
膝裏の痛みでは『膝窩筋』を損傷していることが多いです。
※但し、ハムストリングス損傷(←リンク添付)、半月板損傷(←リンク添付)なども症状が類似している為、鑑別に注意が必要です!!
あまり聞きなれない筋肉ですので、構造から説明していきます!!
■構造
膝窩筋とは、膝裏にある筋肉のことです。
引用:プロメテウス解剖アトラス
関節をまたぐ筋肉の大半は、たて方向に走行していますが、この膝窩筋は唯一、横方向に走行しています。
筋肉の作用は、主に回旋動作(内旋)です。
※内旋とは、写真のように下腿(膝下から足首までの部分)を身体の内側に向かって動かすことです。
■評価・原因
1.圧痛(押して痛い場所)部位:膝裏の中央~下方
★印あたりに痛みがあります。
2.過外旋(下腿外旋)評価
膝の捻じれ(下腿の過外旋)が生じている場合も、痛みを引き起こす原因になります。
※膝痛を生じる原因の一つで『下腿外旋症候群』 と言います。
※下腿外旋は、膝の前十字靭帯損傷を引き起こす原因の一つとなります。
※上の白丸(a):膝蓋骨、下の白丸(b):脛骨粗面
また、正常な膝は屈曲に伴い20~40度ほど内旋します。
ところが、膝を曲げる際に、この内旋角度が低下してくると、
膝窩筋は、深屈曲(例:しゃがんだ時)において過度に伸ばされて痛みが出てしまいます。
3.距骨外旋チェック
↑距骨(足首にあるバランサー(軸)の役割と滑車(支点)の役割を担っている骨)
上記画像のように足が外反(つま先が外側に向いている)していると、距骨という骨も外旋していき、
結果的に下腿部が外側に捻じれてしまい過外旋の原因になってしまいます。
当院では、視診・触診のみならず、科学の目からも評価することができます。
・足の分析(ポドスコープ使用):足のアライメントチェック
足のバランスでどこが問題なのかを探ることができます。
・エコー画像観察
通常視覚的にみることのできない、身体の内部(軟骨・靭帯・筋・腱などの軟部組織や骨)を観察できます。
その為、より正確に損傷部位を特定することが可能です。
皆さん、その膝の痛み
根源(原因)から解決しませんか??😌
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