誰でも遭遇することのある「脱臼」。
前回の整骨院実績では、脱臼についてどのような状態であるのかをご紹介しました。
まだご覧になられていないという方は、下記リンクよりご覧ください。
脱臼について(※下記リンク添付)
脱臼がどのような状態であるのかを、ある程度理解していただいたところで、
今回は『肘関節後方脱臼の症例』についてご紹介していきますm(__)m
肘関節の脱臼は、全脱臼中、第2位と発生が多い脱臼になります(リンク付き)
【脱臼症例】
業務終了後、一本の電話が入り「バスケの練習中に倒れている相手選手の上に乗ってしまい、そのまま左手を衝いて転倒し、左肘が動かなくなったので診て欲しい」とのことでした。
引用:日本整形外科学会
もちろん、はしぐち整骨院は、ケガで困っている方がいれば、基本急患対応します!!!
(初来院時)
左右で比べると左側が腫脹で若干ですが肘の形が丸く見えます。
また、肘関節屈曲した状態で内側上顆(肘の内側)・外側上顆(肘の外側)・肘頭(肘の頭)が形成する二等辺三角形が右はきれいですが、左が崩れているのが分かりますね。
左側の肘が伸展(伸ばすこと)できない状態
※脱臼の固有症状→弾発性固定
所見:(左肘)可動域制限(+)屈曲85° 伸展-20° 回内回外不可
引用:柔道整復学・理論編 改訂第6版
エコー画像観察
↑尺骨(上図は肘の下に位置する骨)が上腕骨よりも後方へ移動します
引用:プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論 運動器系
↑上記のレントゲンは今回の症例ではなく、他所からの引用です。
肘脱臼がどんな感じかを理解してもらうため。
肘関節後方脱臼 整復前→尺骨(肘頭)が後方に脱臼したことにより上腕三頭筋がゴムが引き伸ばされたように張ってしまっているのが見てとれます。
※上図は、肘関節をタテに切って真横から見ている状態(矢状面)
上記のようにキチンと診察を行い、どこの部位を損傷しているのかを見極めます。
続いて、肘が脱臼して、尺骨が後方へ転位している可能性がある為、骨を正しい位置関係へ戻す「整復」に移ります。
整復前は肘が完全に伸びませんでしたが、整復後は肘が伸びるようになっております。
脱臼すると、その骨が周りの骨、靭帯、筋肉、関節包なども傷つけてしまうため、再脱臼する可能性もあります。
※特に年齢が若ければ若いほど再脱臼のリスクが高くなります!!
なので、再脱臼のリスク回避、患部の安静保持のため、整形外科などでも行っているエビデンスの高い固定法(今回はL字のギプスシーネ固定)を行います。
その後は、速やかに専門整形外科医に、ご高診依頼🏥
診察の結果、
レントゲン検査・MRI検査にて「①左肘関節脱臼」「②左橈骨頭骨折・上腕骨小頭骨挫傷」「③MCL付着部剥離骨折」
とのことでした。
今回のように、強い衝撃で脱臼した際は、②のように骨と骨がぶつかって、骨に傷がついたり、③のようにくっついている靭帯に骨が引っ張られて折れてしまう、
合併症が起こっていることもあり、見逃してしまうと関節の曲げ伸ばしが上手くできなくなったり、変形が起きたり、骨が壊死してしまうなどの後遺症を残してしまうことも・・・。
そうならないため、させないために、
はしぐち整骨院では、
・エコー画像観察ができる!!
・ケガの種類に応じて、最善な整形外科・病院・クリ二ック等の医療機関と連携している!!
※骨折・脱臼の場合は、必ず医師と情報共有し、経過を観察(後療)を行っていくのでご安心ください。
・様々な固定の準備をしている!!
様々な外傷も対応可能な準備を整えておりますm(__)m
皆さんも、どこかケガをしてしまった際は、直ぐにご連絡下さい📞
フリーダイヤル:0120-983-395
★今回の写真・動画はご本人・保護者さまに掲載の許可を得ています。写真の転載・流用厳禁!!
写真・動画の転載・流用、またブログやホームページのコピペなどは厳禁であることご理解下さい!!
★整骨院で判別はできますが、最終的な「診断」は医師のみができます。
★骨折、脱臼の初回処置(応急処置:ケガして直ぐの処置)は、可能なのですが、2回目以降の施術・過去に医師に骨折・脱臼と診断されたものに関しては、法律上、医師の同意(後療を〇〇整骨院でしていいですよ)がなければ施術できませんのでご留意ください。
※同意を得る方法は、書面でも口頭でも良いとされております。