整骨院実績

成長期のスポーツ障害はなぜ起こるの?どう考えれば良いの?予防は?こどもの成長痛

当院には、0才~90才くらいまでの患者さんが来院されます。

その中でも、小学生の保護者さんより
「なんで、こどもが痛くなったのでしょう?」
「こどもと大人ではな何が違うのでしょうか?」
という質問を結構いただきます

簡単に、一言でいうと「こどもは大人のミニチュアではない!」ということです。

では、大人と何が違うのか?それは「成長」しているということです。

上記の左側は、成長曲線PHV:ピークハイトベロシティ or  PHA:ピークハイトエイジ
が、いわゆる第二次性徴期に入る時~終わるまでの成長を示す曲線で示されています。
takeoffエイジというのは、「これから急に背が伸びるよ!」の知らせになりますが、
10~12才のどこかで、一旦、成長の伸びが鈍化します(take off age)。
そうすると、その後、急に背が伸び出すのです。

かと言って、皆が一緒に背が伸び出すのか?
そうではなく、右側の図は、成長の個人差を示しています。
10歳がPHVの人もいれば、15歳がPHVの人もいます。
なので、大切なの事は、暦(こよみ)年齢(実年齢)ではなく、
生物学的年齢(その子供の成長度合いに沿った年齢)

で考える事、対応することがとても重要なのです。
詳しく知りたい方は、こちらの小俣先生の記事を参考にして下さい!!
https://www.footballchannel.jp/2019/03/01/post311025/


また、成長のPHVは、男女差もあります。

令和元年度 学校保健統計に(←リンクあり)よると、PHVは、
女子で10~11才ころ、男子で11~13才ころとなっています。
なので、小学6年生は、女子が結構身長高いですよね😅
https://www.mext.go.jp/content/20200319-mxt_chousa01-20200319155353_1-3.pdf

 

ちなみに、成長期には「クラムジー」(←リンクあり)がでます
上手かった子どもが、急に、プレイが上手くできなくなったりします。
詳しくは、上記のリンクをお読みください。
※著者の西村典子さんとは、アスレティックトレーナーを一緒に学びました φ(..)メモメモ


それから、よく「身長を伸ばすにはどうしたら良いですか?」と質問されます。

ずばり21時、遅くとも22時に就寝し、可能なら10時間は睡眠時間を確保!!
です  そして、しっかり食事を摂る!
この入眠時間と睡眠時間は、幼児~成長が終了するまでは、意識して欲しいです

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinshumedj/54/1/54_10/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyorinmed/44/1/44_29/_pdf/-char/ja


あと、分かりやすい言い方をすれば、1年で10cm背が伸びるということは、

骨はかなりのストレスを抱えることが簡単に想像できます。
なので、そんな状態のカラダに、スポーツで過度な刺激を加えると、
どこかが痛くなるのも当然と言えば、当然です
なので、下記の図のように、過度な負荷をかけると成長痛(ケガ)につながります
但し、何が「過度な負荷」なのかは色々な負荷(ストレス)があるので一言ではいえないです。

それから、面白いというか興味深い示唆があるのですが、

上記の図より、
オスグット(膝の下が痛いという成長痛)になっている
ということは、
ちょうど、PHVに入っているということです。

10歳くらいで、踵:かかとが痛いこどもは、踵骨骨端症:シーバー病
の確率が高いのです。

12歳くらいで、野球肘:離断性骨軟骨炎

成長が止まる、15~16才くらいで、
裂離骨折や疲労骨折が起ってくるのです。

別の大事な視点は、アライメント:骨の配列が良い状態なのか?です。

こんな感じで、足が内側に倒れていると、内側(内くるぶし側)には、
常に引き延ばされる力が加わり、外側に圧縮される力が加わるのも簡単に想像できます。
過度回内は、足底筋膜炎、アキレス腱炎、外反母趾、シンスプリント、疲労骨折などの
きっかけになるのも理解できます。

ちなみに、幼児・小児の足は、回内足↑がほとんどです。
成長とともに内側のアーチが形成されますが、そうでない場合は注意が必要です。

それでは、幼児~大人まで、皆さんの足の状態を良くする、アーチ向上や、
外反母趾予防・改善に貢献する足の体操を紹介しますね
※すでに外反母趾が強い方は、タオルギャザーに関しては逆効果なのでNGです。


こんな感じでは、はしぐち整骨院では、自宅でできるリハビリ、
自分から積極的に治療に介入できるようにしています

そして、カラダの使い方の問題があります。


実は、上記の通りに、カラダの各関節は、安定に適した関節と
動きに適した関節に分けらるのです。
代表的な例では、腰椎は動きは苦手ですが安定が得意なのです。
動きを出すのは、骨盤(股関節)と胸椎なのです。
そこの理解がうまくないと腰椎分離症の一因になるのです・・

成長期のスポーツ選手の腰痛と予防の体操

身体を後ろに反らすと腰が痛い『腰椎椎間関節症』!!痛みの原因をキチンと鑑別しないといけない理由とは??


こんな感じで、成長期のこどものケガを考えてもらうことで、

少しでも、ケガを減らせることにつながると嬉しいです!!

最後に、少し、話がそれますが、最初に来院される患者さんの年齢を書きました。
乳幼児の来院の話を、院内ですると、結構、みんな「ハテナ?(・・?」
となるのですが、0~3才は肘内障(←リンクあり)という肘の脱臼がほとんどです。
こどもが肘や肩を痛がっているってときも、ご相談ください。

フリーダイヤル0120-983-395

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★整骨院で判別はできますが、最終的な「診断」は医師のみができます。

 

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