今回は、突き指をした、指を捻った事例で、実は、指骨折・・・についてお話していきます。
日曜日受付終了後、15時過ぎに一本の電話が入りました📞
「子どもが、バスケの試合中、ボールをキャッチしようとした際に、キャッチミスし、
右の小指を強打し、指の腫れが強いので今から診て欲しい」とのことでした。
もちろん、「気を付けて、ご来院ください」と急患対応させていただきました!!
30分後来院され、やはり右の小指の腫脹(はれ)が強かったです、、、。😥
(受傷直後)
突き指をした際、このように指が腫れたことはないでしょうか??
写真を見ていただければ一目瞭然ですが、小指全体の腫脹が強いのが分かります。
視診・触診・超音波検査(エコー)にて骨折の有無をチェックし、骨折疑いがある、、(;´Д`)
↑エコー検査(炎症所見)赤
↑中節骨基部骨折像(骨の連続性なし)
本人・保護者の方に患部(ケガしたところ)の状態を説明、この整復の際のリスクなどもしっかり説明して、同意を得た後、整復しました。
その後、治りやすい肢位で患部を維持するため、また安静を保持できるようにアルフェンスシーネ固定を施しました。
当院から専門医をご紹介し、日曜日の午後ということもあり、翌日受診していただくことにしました。
整形外科でレントゲンを撮ってもらい、やはり「右第5指中節骨基部骨折掌側板付着部損傷」との診断でした。
掌側板とは??
第2関節(PIP関節)の掌側についている線維軟骨です。 掌側板は、指が過度に反りかえらないようにするためのバンドの役目をしております。
下図の赤丸印の所に存在。
↑矢状面・・・左右対称な動物の身体の正中に対し平行に、身体を分ける面のこと。上図では、指を縦に切って横から見ている状態。
引用:
ネッター 運動器疾患と解剖アトラス 総監修 菊地 臣一 監訳 長谷川 徹
こちらが、受傷5日目の指の状態です。
なんと、たった5日で腫脹、皮下出血斑(内出血)ともにほとんどなくなってました!!(゜o゜)
子供の治癒力に驚きました✨(笑)
ちなみに、突き指して、このように腫れたり、内出血が出たり、指の曲げ伸ばしができない、、そんな症状がある場合は、
たかが突き指と思わずに、骨折・脱臼の可能性も考えて下さい(>_<)
指の脱臼→https://hashiguchi-seikotsuin.com/report/8089/
よく、「突き指だから大丈夫!」ときちんと、処置・治療をせずに放置した結果、
指の曲げ伸ばしが上手くできない、指の変形が残ってしまう。なんてことが多々あります。
成長期の子どもの骨の両端には、骨端線(骨が伸びていく場所)と呼ばれる、軟骨でできた細いラインがあり、ここで軟骨が骨へと入れ替わり縦に成長していきます。
この場所は、柔軟性に富むため、怪我(ケガ)に弱く、一旦骨折等で傷んでしまうと、軟骨が死んでしまうことがあります。
そうなると、軟骨は二度と元に戻らず、どのような治療を行っても、その後の成長が損なわれてしまう場合があります。
その結果、成長してゆくにつれて、折れなかった方の骨より短くなってきたり、曲がってきたりと後遺症となることがあります。。。
その為、特に成長期の骨折の場合には、骨がくっついてからもしばらく、注意して経過を見る必要があります。
したがって、はしぐち整骨院では、専門医との連携(医師との情報交換)を大切にしてます。
外傷が発生した場合は、応急処置をして専門医を紹介します。
障害が起きて症状が著明だったり、症状の軽快に時間を要している時、どういう状態かはっきりさせたい場合も
長期にわたり症状改善ないものを整骨院で抱え込むのではなく、直ぐに専門医をご紹介します。
その為、患者さんはとても安心して加療できる!との声を多くいただいております☺
早期社会復帰、スポーツ復帰、予後のために、
ケガした際はいつでもご相談くださいね!!
☎ フリーダイヤル:0120-983-395
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