整骨院実績

手首を上にあげられない(背屈できない)。指を反らすことができない(伸展障害)。橈骨神経という腕をコントロールしている神経に何らかの損傷が起こったのかも知れません。指や腕のシビレや痛みもあります。障害を受けた部位ででる症状や患者さんの訴えが違います。後骨間神経は運動のみ、知覚はない・・。下垂手、下垂指の違いを理解してアプローチが大切。専門医連携での対応も大切。

令和5年、長崎くんちも無事に終了しましたね

当院では、下記の御座Tシャツ(築町Tシャツ)で、くんちの3日間は対応していました

 

 

はしぐち整骨院がある築町は、御座船と本踊りを例年(踊町該当年)、お諏訪さんに奉納しています

 

さて、本題・・。

8月に1名、別名サタデーナイトシンドローム(ハネムーンシンドローム)での来院がありました。

この方は、自分で腕を下にしてうたた寝して、上腕の橈骨神経を圧迫して受傷したようです

 

 

実際には、こんな感じになります

右手首を上にあげる(背屈)ことはできまずが、

 

右手の指を反らす・上げることができないのです・・
※シビレは無いです

 

左手の親指は、上がります(伸展できる)が、右手の親指は・・。

 

この方は、約50日程度の加療で改善しました

会社の上司からの紹介で来院されたのですが、

私の話を同僚にすると

「1人、ハネムーンシンドローム

って、めっちゃいじられたそうです・・

無事に治って良かったです

 

中まとめしますね!

本日は、橈骨神経麻痺のうち、後骨間神経麻痺についてです。

整形外科による先行研究は数多くあります。リンク①リンク②

後骨間神経は、運動障害はでるが、シビレはでないと言われますが、

逆にシビレがあると考えるべきことが増えます。詳しくは下記に!

 

 

次に、9月末から通院中の方は、頚椎椎孔由来を疑っています。

改善が乏しいため、10月初めに、専門医で頚椎を診てもらいました。

そうすると下記の結果でした・・

明らかに、右:Rの椎間孔が狭くなっています。

で、この方の下垂指はこんな感じです。

シビレもあるので、下記の分類②って感じなんでしょうね・・。

 

左手の正常な方は、こんな感じです・・。

 

さて、ここから小難しい話になります・・

腕を支配:コントロールしている神経は、正中、尺骨、橈骨神経の3つが主にあります。

今回は、そのうち『橈骨神経障害』になります。

 第5~8頸N~第1胸Nからでてきます。

高位麻痺

①腋窩 ②上腕皮枝より近位 ③上腕皮枝より遠位

・原因:長時間の圧迫、上腕骨骨幹部骨折、上腕骨顆上骨折、モンテギア骨折、肘関節後方脱臼、

 肘枕(Saturday night palsy  or  paralysis)

・絞扼神経部位:上腕後面部

・神経障害:運動+知覚の両方

①では、肘関節伸展障害+下垂手+下垂指

②では、下垂手+下垂指

③では、下垂手+下垂指

※手関節・中手指節関節・母指の伸展不能だから屈曲しちゃう

※知覚障害は特に:固有領域母指・示指との背側指間部

深低位麻痺

④後骨間神経麻痺⑤浅枝型麻痺  
※④別名:回外筋症候群

・原因:前腕のオーバーユース、モンテギア骨折、

橈骨頭単独脱臼(前方脱臼)、ガングリオン

・絞扼部位:フローセの腱弓:Frohseのアーケード⇒回外筋

・神経障害:④下垂指

※運動障害のみ、知覚障害はない

※手指MP関節および母指の伸展・外転不能

      ⑤手背撓側の知覚障害のみ生じる

 

参考文献:機能解剖で斬る神経系疾患 第2版 中野隆 著 メディカルプレス

詳しく知りたい方、同業の方などはぜひ、

中野先生の名著:機能解剖で斬る神経系疾患 第2版 中野隆 著 メディカルプレス

をお手に取ってみて下さいね

 

過去のブログ・・

尺骨神経

・ギヨン管症候群(リンク付き)

正中神経

・手根管症状(リンク付き)

 

さて、カラダを痛めて、困っている・・、ぜひご相談ください( `ー´)ノ

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★整骨院で判別(骨折・脱臼疑い)はできますが、最終的な「診断」は医師のみができます。

★骨折、脱臼の初回処置(応急処置:ケガして直ぐの処置)は、可能なのですが、
 2回目以降の施術(治療)・過去に医師に骨折・脱臼と診断されたものに関しては、
 法律上、医師の同意(後療を〇〇整骨院でしていいですよ)がなければ施術できませんのでご留意ください。
※同意を得る方法は、書面でも口頭でも良いとされております。

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