今回、28年の柔道整復師(整骨院の開業免許)歴で、初めての経験をしました。
※1995年4月に免許取得
このような症例もあるということで、皆さんと共有していきます
それは石灰沈着性の尺側手根屈筋(FCU)炎です
ちょうど、手の豆状骨上を通過するのですが、そこに石灰沈着があったのです・・
まず、痛い場所は・・
では、解剖で見ると尺側手根屈筋:FCUや豆状骨がどこにあるか?
引用修正:プロメテウス解剖学
上記の豆状骨あたりが腫れて痛みを訴えられていました。
で、患者さんのお話をお伺いすると・・
3人の子育てが忙しい。
数日前から、ふいに手を衝いた際に手が痛い・・。
手を動かすと特に痛む・・。夜に寝ていても疼いて目が覚める・・。
とのことでした
そこで、圧痛や運動時痛、徒手検査を行い、何の症例・傷病名なのかを
絞っていきます。
そしてエコー観察をします。
そうすると、豆状骨が上手く描出できないし、炎症所見ある・・💦
健側の豆状骨は、キレイに描出できている
当初は、豆状骨の骨損を最有力候補として処置をしました。
受傷起点、症状などから・・。
※↑症例の患者さんの手ではない。症例は女性
そして、上記のような固定を行い、手の専門医に対診を依頼しました。
そうすると・・。
レントゲン検査にて、キレイに豆状骨上に石灰沈着があり
診断:石灰沈着性の尺側手根屈筋(FCU)炎 となりました。
ここで、私の反省としては・・。
1.骨折であれば、エコー描出にて骨内に血流増加が見える
※皮下出血や運動時痛は症例次第なので何とも判断しづらい。
※健側と比較して、豆状骨の見え方が違う際に『石灰沈着』を考えなかったのがダメ『✖』
2.骨折の腫れ具合とは少し違う
※手根部付近の骨折は、何百例と見ている経験より
3.「夜、目が覚めるほどの夜間痛」は、骨折ではあまりない(骨折でも夜間痛は普通にある)
そもそも、手根部に『石灰沈着』が発生する!!という認識が無かったのが良くない・・
実は、28年の柔道整復師歴では、初めて認識した症例でした
手元にある『標準整形外科学』で確認したところ、きちんと「手の石灰沈着腱炎」
は記載されていました。単純に私の勉強不足ですね・・
今まで、見過ごしもあったのかも知れないですね・・
こうやって、私たちは患者さんに育てていただきます・・。
業歴30年近くあってもですね・・
肩の石灰沈着性腱板炎は、沢山、見てきたのですが・・。
日々、慢心せず謙虚な心で、患者さんに向き合う事の重要性を再認識しました
シーザー:カエサルの名言より
そうそう
さて、
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